青酸カリ連続殺人事件の刑が確定したとの報道があった
60代の女性が相談所を通じて知り合った一人暮らしの老人男性を複数殺して資産を収奪した事件だった
私が相談所を開いて間もない頃、大阪府下にあった捜査本部所属の刑事2人が尋ねてきて任意の協力を求められた
逮捕される前の筧被告の写真を見せられ会員にいないかと尋ねられた
見たこともない女性であり当然「いないし面識も全くない」旨を答えた
何故私の相談所に来たのかを尋ねると本部の事務方から渡された相談所の住所がここになっていたからとの答えだった
資料提示を求めると記載された相談所の社名が全く異なっており、その点を指摘すると平身低頭の謝罪となった
念の為に記載された相談所をPCで検索すると同じ堺市内にあり公開情報として2人に渡して協力した
後日逮捕のニュースが報じられ、今日の実質結審に至った
事件発生後年月が経過しており、状況証拠を中心とした難しい裁判でもあったようだ
刑の対象とならなかった不審死も含めると事件は10件程度あったと思う
週刊誌の記事によると継承した資金は10億程度になったというがそのほとんどをFX,株式等の相場で失ったと記憶する
振り返れば何だったのだろう?何を得たんだろう?と思える事件だった
1個人の金銭欲から10人近い人々が悲しい人生の終わり方をした
相談所運営を続ける限り記憶に残るだろう事件だった
かつては独身証明の提出を求めずに入会させた相談所があったのだろう
僅かな収入を求めて何と情けないことか!