多死、少産社会

堺市の月刊広報誌を見るようになって4年

目に見えて増えて来た広告が老人施設と葬儀社だ

私もそうだが老人が増え続けているので当然の変化なのだが

その葬儀社の広告に「生活保護葬儀対応」「生活保護はどうなる?」「葬儀代は分割できるの?」等の文面が見受けられるようになった

近年の生活保護新規受給者の大半が独居老人との報道もよく見かける

人生の最後の局面を生活に窮しながら独りで迎える人達

かけがえのない大切な人生だったはずなのに、どんな気持ちで日々を過ごすのだろう?

多死社会は未だ幕開けの時期、孤独死は確実に増えるだろう

豊かになった社会で起こる現実

本当に胸が痛む!

壇ふみさんの言葉を再び 「失敗しても良いから結婚した方がいい」

60代独身女優の壇ふみさんが2年前の新聞紙上で語っていた言葉

「自分は社交的な反面、用心深くて垣根を作ってしまう」「小説のような恋愛に憧れ、現実を生きていなかったのでしょうか。でも急展開は今も期待していますよ」「男女の愛も大切に」

独身で生きてきた女性の含蓄ある言葉だ

この仕事をしていると時折出会う気質のように思う

あれこれ心配し過ぎて結婚に踏み切れずに40代を迎えてしまった女性

子供は欲しいのだが年齢の限界も近づいてきて悩み深い日々を送っている人がいっぱいおられる

私もアラフォーの女性に言いたい「失敗したらやり直せばいい。思い切って踏み切ったら如何だろうか?」

3人に一人が生涯未婚になりゆく現代、後悔は死ぬまで続くように思うのだが?

 

未婚は 死亡率を高める

東洋経済5月14日号から

先日は未婚者の自殺率が有意に高いことを書いた

既婚男性の死亡率を1として他の病気での未婚者死亡率との差を見る

心臓発作による死亡 約2.3倍

心筋梗塞 約3.5倍

循環器系疾患 約3倍

呼吸器系 約2.4倍

外因死 約2.2倍

かなり明確な差が見て取れる

一人で生きることは大幅に死亡リスクが高いことになる

脳外科のゴッドハンドとして有名なDr.Uも先日テレビ番組で

老人を一人にするな!認知症、鬱のきっかけになる

と言っていた

あまり周知されていないが一人で生きるのは明らかに危険と云える

 

 東洋経済より 未婚者の自殺は明らかに高率

未婚者の平均寿命が10年弱短いことは政府から発表されているが

自殺率が高いことについても「自殺予防総合対策センター」の統計にある

未婚者の自殺率は既婚者の1.25倍だが

45歳~55歳では2.1倍

55歳~64歳では2.4倍の高率

家族と云うつながりを持たないことがこのような結果をもたらすのだろう

30代~40代では実感が湧かないのではないだろうか?

恐らく定年や他の理由で働く場を離れた後に分かることではないのだろうか

独りと云うのが死に至り易いということが

生涯未婚 今日発売の東洋経済5月9日号 一読の薦め

経済雑誌の「東洋経済」が生涯未婚を特集している

未婚問題はもはや個人の問題であるのみならず、日本経済全体の問題との認識が進むことの証だろう

今日購読して見る積りだが、このブログでも伝えておきたい

特にアラフォー独身男女には一度読んでおいたら良いものと思われる

以下はヘッドラインの一部だが、私の認識とほぼ一致する

男性の3人に一人が一生独身

男には結婚が今や贅沢品(豊かでなければ手の届かないの意味か?)

「偶然の出会い」確率は0.24%

未婚が寿命を縮める~心筋梗塞3.5倍、自殺1.2倍

女性医師より高未婚率の仕事~女医さんんの生涯未婚率は既に超高率

等々

孤独死 家賃保証保険  悲しい商品だが必要とは思う?

なんだか悲しい内容の商品が発売される

「入居者孤独死 家賃保証保険」アパート、マンションの大家向け

大都会の生涯未婚率が30%になる時代には確かに必要であるとは思うが

何か釈然とせず悲しい

私の世代が若かったころには考えられない商品だ

同世代の生涯未婚者は2%~3%程度しかいなかった

恋愛が下手だったり、恋愛運がない人たちには放っておいても周囲が相手を見つけて紹介するのが当たり前の時代だった

スマホの普及など物質的な豊かさは確かに増したが、同時に社会の絆は確かに弱まった

この保険商品も時代を映す一つの証左だろうと思う???