1987年10月19日(月)のことを思い出していた
この10月は米国の長期金利が急上昇し、株式市場も急落急騰を繰り返し大揺れだった
債券市場では全米に多数ある地銀等長期国債の保有者が大量の投げ売りをさせられたことだろうと思う
昨年3月からこの夏までの1年半で5%強の利上げは40年振りだった
低金利に慣れていた債券トレーダーたちの中には幾度も損失を蒙り解雇された者も少なくないだろう
又、年末までに損失を取り消すべく更に大きな墓穴を掘った者たちも当然いるだろう
個人的には1989年のブラックマンデーの再来を心配して株式市場を見つめていた
10月は無事に過ぎたが来年春くらいまでは要注意と考えている
34年前のあの日、静まり返ったNYの為替ディーリングルームを思い出す
為替のチーフディーラーとして株式市場の暴落が為替にどう影響するかを推し量っていた
株式市場で起こっている経験のない大暴落に全員鳥肌を立てながら為替市場に立ち向かっていた
夕方にはNHKで相場解説の収録もあり忘れられない日だった
米国の金利が大きく変動すると債券のみならず為替や商品の相場、世界中の金利や株価にも影響する
余りに楽観過ぎる米国の中央銀行のスタンスには違和感を禁じ得ない
来年にかけて起こることが緩やかな景気下降と金利低下程度で済めば良いのだが?
何かしら不穏なものが感じられてならない
又、法善寺の水掛不動さんに年末年始の無事の相場を祈りに言って来よう
心配な時、困った時の神頼みだ(笑)!