正社員化の良い動き

今朝の新聞で物流大手の日通が非正規社員の賃金引上げ、待遇改善を行うとの記事があった

私自身には直接の関係はないが永年心を痛めていたことだ

殆ど同じ仕事をこなしているのに年収が半分程度云うことさえある

現代日本版の身分差別ともいえる

来年4月から大企業に対して「同一労働同一賃金」が義務付けられることが要因だと思うが

経営者はこれまで心が痛むことはなかったのだろうか?

これまでの5年間、私の相談所には非正規社員として働く男性は一人として来ることはなかった

最初から諦めているからだろうと思われる

1997年頃から始まった長い就職氷河期に社会に出た青年男女の中には卒業後ずっと非正規職として低賃金で働く人たちがかなり多くいる

退職金、企業年金等まで顧慮すれば生涯年収の格差は3倍以上にもなるだろう

「Lost generation」=失われた世代との呼称もある

そしてその人たちの先頭集団は40代にもなる

いつ雇い止めになるかも知れない不安に苛まれ、低賃金故の生活不安に怯える生活の中では結婚や子育てなど夢のまた夢だろう

「同一労働同一賃金」が叫ばれて久しい

来年から施行される今回の法律については政府が厳しく順守を迫ることを期待したい

トランプと言う異形の大統領誕生も英国のEU離脱も多くの国に共通する格差拡大、中間層の脱落と言う同根の問題に起因するものと思う

日本でも実質的な社会の分断は着実に拡大している

何としてでも止めなければ!

投稿者: マリアージュサロン三和

1949年 熊本県 玉名市 生まれ 玉名高校 長崎大学 卒 旧三和銀行 大阪、シンガポール、ニューヨーク、京都、パリ勤務 ゴルフ場社長 上場企業 独立取締役 兼 監査役 その他2社顧問