父を送る 「挽歌」

美しい挽歌を又一つ知った

俳句結社を率いた主宰人物と後を襲うお嬢様

死を目前にした父娘の俳句

父 72歳 「ころはよし祇園囃子に誘はれて」

返す娘 40代  「つなぎし手離し祭りの中へ消ゆ」

父は東大卒のエンジニアで企業の社長を経て結社を引き継いだ知的水準の高い人物

恋人同士でなく父娘の句ではあるがこれも又「相聞歌」そのものではないだろうか?

お嬢様の句には祭り好きだった父親への尊崇の念も覗える

修練すればこんな美しい句が出来るものなのか?

つい落涙した!