立派な人生

中村吉右衛門氏の逝去が報じられた

今年の春体調を崩して入院とのニュースがあったが

その後の動静が全く流れて来なかった

内心、かなり具合が悪いのではないだろうかと想像していた

そして昨日の報道だった

私が33歳~34歳で大阪の日本橋にある銀行の支店で働いていた頃、かつての新歌舞伎座の裏にあったバー「土」で時折隣同士になり自然に話をすることがあった

偶然ではあったが5回程度店で会い仕事の話をしたことを覚えている

身のこなし、話しぶりが洗練されていて育ちの良さが見て取れた

新歌舞伎座での仕事がはねて店に入られると電話を借りて必ず夫人に一日の報告をしておられた

東京の名門高校「暁星」を出て早稲田に入り多忙で中退されたとのことだった

その後私はシンガポール、ニューヨークと転勤にして6年後に帰国

バブル時に地上げに会いバー「土」は既になくなっていた

「鬼平犯科帳」等その後の吉右衛門氏の活躍は目覚ましかった

人間国宝にもなられ大活躍の役者人生だったと誰もが認めることだろう

素人の私の目にも当代随一の歌舞伎役者と映っていた

天国に行かれたのは残念だが本当に立派な人生を全うされた

ご冥福を祈ろう、心から

合掌!

投稿者: マリアージュサロン三和

1949年 熊本県 玉名市 生まれ 玉名高校 長崎大学 卒 旧三和銀行 大阪、シンガポール、ニューヨーク、京都、パリ勤務 ゴルフ場社長 上場企業 独立取締役 兼 監査役 その他2社顧問